個人のSNS運営者を新規開拓 サンロフト
システム開発のサンロフト(静岡県焼津市、松田敏孝社長)は6月1日、インターネットで会員組織を運営できるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の運用システムを個人向けに提供する事業を正式に開始する。携帯電話から操作できる機能、サイトの更新情報を伝える規格の「RSS」による情報の受発信機能などを順次、追加していく。2月に試験サービスを始め、すでに1500人の利用者を獲得。今回の機能強化により、利用者を12月末までに1万人にしたい考えだ。
システム開発のサンロフト(静岡県焼津市、松田敏孝社長)は6月1日、インターネットで会員組織を運営できるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の運用システムを個人向けに提供する事業を正式に開始する。携帯電話から操作できる機能、サイトの更新情報を伝える規格の「RSS」による情報の受発信機能などを順次、追加していく。2月に試験サービスを始め、すでに1500人の利用者を獲得。今回の機能強化により、利用者を12月末までに1万人にしたい考えだ。
ガーラは23日、消費者の「クチコミ」を活用したマーケティングの専門研究機関、ガーラ総合研究所(東京・渋谷)を設立する。インターネットのクチコミで伝わる企業や商品の評判を把握し、自動車や食品などの業界別に動向を分析。「自動車クチコミ白書」(仮称)などにまとめる。消費者がブログ(日記風の簡易型ホームページ)や掲示板などに書き込んでいる情報を分析し、顧客企業のマーケティングを支援する事業の強化につなげる。
日本テレビ放送網は18日、インターネットによる番組配信サービス「第2日本テレビ」の事業収入が初年度に1億5000万円だったことを明らかにした。昨秋のサービス開始当初は動画コンテンツ(情報の内容)の有料視聴サービスを目指したが、広告を配信して無料で視聴できる業態に転換したため、収入の大半は広告料だった。初年度に投じた費用は8億円。当面は赤字が続くが、2009年3月期の黒字化を目指している。
マスメディア企業とインターネット企業が連携するビジネスの可能性を占うとされているTBSと楽天の業務提携交渉が難航している。3月末としていた交渉期限を6月末に延長したが、具体的な内容は固まっていない。両社の協業をめぐっては、TBSが今春放送した「オールスター感謝祭」でのチャリティーオークションに楽天が協力した例があるが、「期待した以上の結果にならなかった。いきなり結果が出るとは思わないが、意外に難しいという印象だ」(平本和生TBS常務)との慎重な見方も根強い。
広告代理店大手は2007年3月期にインターネット広告の売上高が前期よりも3-4割増加する見通しだ。電通はグループ全体で前期比30%増の585億円を見込む。博報堂DYホールディングスは今期後半に新会社を設立し、ネット広告を強化。同分野の売上高を前期比45%増の204億円程度にしたい考えだ。両社とも利益水準については、明確な説明を避けている。ただ、粗利率が既存分野よりも低いことを認めており、今後はネット広告の市場開拓を進めながら、収益性を向上させることも課題になりそうだ。
楽天の三木谷浩史社長は9日、決算説明の記者会見で、インターネットを使った動画配信事業について「動画配信の業界構造はどうなるか流動的だ。できるだけオープンな形でやっていきたい。コンテンツ(情報の内容)は囲い込むよりもオープンな形を目指したい」と述べた。同社は昨年、約1100億円を投じてTBSとの関係強化を目指したが、動画配信などの業務提携交渉は難航している。三木谷社長はTBSとの交渉については「発言を差し控えたい」と述べる一方で、「オープン」な姿勢を強調。TBSを囲い込む形での動画配信強化の戦略を修正する考えをにじませた格好だ。
東京都内の大学で、コピー用紙の裏に広告を掲載してコピー代を無料にしている複写機がお目見えしている。仕掛けたのは慶應義塾大学や中央大学の学生グループが設立したオーシャナイズ(東京・港)というベンチャー企業。慶大三田キャンパス=写真、法政大市ヶ谷キャンパスに続き、5月中に東大の駒場キャンパスと本郷キャンパスにも無料コピーサービスを展開する。大学生に的を絞った広告媒体として売り込み、就職支援サイト運営会社などを広告主として開拓している。
ウェブサイト運営のデジタルブティック(東京・渋谷、安西正育社長)はアスキーと組み、「ITコーディネータ」の資格取得を支援する携帯電話による遠隔教育を5月1日に始める。携帯電話の学習サイト「実力温泉」から資格試験対策の問題集を配信する。問題集のコンテンツ(情報の内容)をアスキーから調達。デジタルブティックが配信・課金を担当する。問題集のコンテンツを保有する出版社との協業を拡大しながら、「実力温泉」を試験問題集のポータル(玄関)サイトにしていく考えだ。
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慶應義塾大学のメディア研究者らが25日、竹中平蔵総務相の私的懇談会「通信・放送の在り方に関する懇談会」の議論を踏まえて、メディア融合政策について話し合う「緊急産官学オープン・フォーラム」を同大三田キャンパス(東京・港)で開催した。NHKが過去に放送した番組を保管している「NHKアーカイブス」の映像をインターネットで広く国民に公開することを義務付ける提案などについて、行政や産業界からの参加者と研究者が意見交換した。
NTTレゾナント(東京・千代田)がポータル(玄関)サイト「goo」の地域情報サービスを拡充している。地図の画面から、探したい場所の最寄り駅の出入り口をパノラマ写真で表示する新サービスを19日に開始。駅周辺の風景を把握できるようにして、利便性を高めた。地域の店舗などの広告主を対象にした広告販売はNTTグループで電話帳を発行するNTT番号情報(東京・港)と連携。地図による地域情報サービスの利用者を増やして、地図連動型広告の拡販を狙う。
富士通子会社の富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL、川崎市、斎藤潔社長)は17日、インターネットの情報を自動的に分類しやすいデータに変換して収集し、指定したキーワードに合致した情報だけを選別できるシステムの販売を始めたと発表した。サイトの更新情報を配信するデータの規格「RSS」を活用。一般的なネットの情報を「RSSフィード」と呼ばれる情報に変換して、企業内の情報システムに取り込み、社内の組織ごとに最新情報を再配信できるようにする。
電通は15日、日本テレビ放送網など8社と共同で4月3日にインターネットの映像配信事業会社「プレゼントキャスト」を設立すると発表した。社長には電通の石川豊テレビ局次長が就任する予定。10月をメドに、映像コンテンツ(情報の内容)を検索できるポータル(玄関)サイトを開設する。一部の作品を除き無料で視聴できるようにして、CM配信による広告事業を収入源にする。視聴には会員登録が必要。視聴者の属性別にCMを配信する方針だ。
TBSは2011年3月期にインターネットなどの通信分野と連携したデジタル関連の新事業を400億円規模に育てる方針だ。カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)との共同出資会社、TCエンタテインメント(東京・港)との映像事業、ビデオ・オン・デマンド(VOD)、電子商取引などが柱。サーバー型放送の事業化も検討する。
毎日放送は27日、CMを入れた音声番組のインターネット配信「ポッドキャスティング」を始める。テレビのドキュメンタリー番組「情熱大陸」を紹介する番組「情熱大陸+P」を毎週1回更新する。ポッドキャストCMの広告主はテレビ番組のスポンサーであるアサヒビール。毎日放送は広告収入を得るポッドキャストの早期事業化を目指す。
TBSは16日、2006年3月期の連結経常利益が前期比34%減の145億円になる見通しと発表した。テレビのスポット広告収入が当初予想を下回るほか、プロ野球球団、横浜ベイスターズの赤字を埋め合わせる「支援金」が発生するため、売上高や経常利益の当初予想を下方修正した。スポット広告の苦戦については「構造的な問題としてテレビを取り巻く環境が変わっているのか、現場で判断をする検討に入っている」(平本和生常務)としており、対応策を打ち出す方針を示した。
インターネット広告の市場規模は2005年度下期に50%程度の成長率を維持しながら拡大する見通しだ。電通は2005年9月中間期にネット広告の売上高が前年同期比58%増の197億円に達した。博報堂DYホールディングスも前年同期比48%増の62億円となり拡大基調が続いた。両社はそれぞれ「下期も60%は伸びる」(電通の釜井節生取締役)、「下期も同じ傾向が続き、5割弱の伸びになる」(博報堂DYの保科伸夫専務)との見通しを示している。
インターネット通販大手のアマゾンジャパン(東京・渋谷)は1日、書籍の中身をネットで検索できるサービスを始めたと正式発表した。講談社、PHP研究所など280社の出版社が協力。キーワードで書籍を検索し、本のタイトルだけでなく、文中にキーワードが含まれている書籍を探して、そのページを閲覧することができる。検索が可能な書籍は13万冊。
アマゾン・ドット・コムは「顧客第一」。グーグルは「ユーザーの役に立つために」。10月28日、日経BP社が主催する「WPC EXPO 2005」の基調講演に米国を代表するインターネット企業の両雄が登場し、両社の講演者はそれぞれこんな企業理念を力説した。ネット社会の未来を描いた短編映像「EPIC 2014」で「グーグルゾン」という言葉が紹介されてから1年。両社を結びつける共通のキーワードとして「ユーザー志向」が浮かび上がった。
「手数料を下げてデイトレーダーが増えた末にシステムダウン。オンライン証券の業を軽く見てもらいたくない」――。松井証券の松井道夫社長は24日、決算発表の記者会見で、楽天証券がシステム障害を頻発させていることに不快感を表明した。同席した九鬼祐一郎専務も楽天グループが野球や放送などへの多角化を志向していることを踏まえて「松井証券は他社を買収して多角化することなく、本業のシステム増強にまい進する」と強調した。企業トップが名指しで同業他社を批判するのは異例。
ヤフーの井上雅博社長は21日、楽天のTBSとの経営統合構想に関連して「今日から株を買えば、明日から何でもできるのか。そうではないと理解している」と述べた。TBS株を大量取得して、共同持ち株会社の設立をTBSに要求している楽天の経営姿勢を暗に非難したものだ。楽天のようなテレビ局の「買収戦略」については「考えていない」と言明した。東京証券取引所で記者団の質問に答えた。
東京・新宿駅前ビルの壁に巨大なQRコード(二次元コード)が登場した。正体はノースウエスト航空の屋外広告で、「トラベル川柳キャンペーン」への誘導のためのQRコードである。縦9.17メートル、横10.94メートルのクリエイティブは、「QRコードを主とした屋外媒体のキャンペーンとしては最大級の大きさ」(広告を扱ったマインドシェア・斎藤謙一シニアプランナー)で、通りがかる買い物客の目をひいていた。
ライブドアの照井知基上級副社長は7日、千葉市内で開催とされている情報技術機器の国際見本市「CEATEC JAPAN2005」で講演し、11月に開始する予定の無線LAN(構内情報通信網)事業に関連して米イーストマン・コダックとの提携に意欲を示した。コダックが米国などで発売している無線LANに接続できるデジタルカメラとライブドアがネットで提供しているブログ(日記風の簡易サイト)を連携させたサービスなどを検討している。
ブログ(日記風の簡易ホームページ)などのインターネット関連ツールを使った選挙活動を合法化しようと、早稲田大学大学院の北川正恭教授らによる有識者グループが公職選挙法の改正を目指す協議会を発足させることになった。北川教授は14日、日本経営協会が主催するビジネスセミナーで講演し「公選法でマニフェスト(政権公約)を配れないのは直さないといけない。公選法改正運動を展開する」と表明。近くIT選挙推進協議会(仮称)を設立する方針を示した。
サイボウズはサイトの更新情報を知らせる「RSSフィード」をベースにしたビジネスパーソン向けのポータルサイト「サイボウズ・ドットネット」のアルファ版リリースを祝うパーティーを9月2日に開催した。青野慶久代表取締役社長が簡単にあいさつ。8月22日にリリースした同サイトの今後の展開については、小川浩ジェネラル・マネージャーが説明し、同氏を含めたパネルディスカッションで、一部を終了した。二部はパーティー形式で、イベントを含め、参加者の懇談が終了時間まで続いた。
時事通信社はブログ(日記風の簡易型ホームページ)の事業化に向けた実験を開始した。湯川鶴章編集委員ら2人の記者が会社公認のブロガー(ブログ執筆者)となり、インターネットで情報技術(IT)関連産業の話題などを日記形式で発信する。同社はブログサイトを広告媒体として事業化することを視野に、このほど試作版(ベータ版)の前段階にあたるアルファ版サイトを構築した。アクセス件数などを検証する実験の期間は6カ月から1年の予定。
ブログ(日記風の簡易ホームページ)が本格的に普及して初めての総選挙。インターネットで自分の意見を発信するのが好きなブログ愛好者にとって総選挙は格好の話題だ。ブログサービスやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を提供する企業は「総選挙ネタ」でネットのコミュニティーを活性化させようと目論むが、公職選挙法の制約を意識して、選挙運動とみなされる発言を削除するなどの対応も迫られる。政治や選挙について自由に語りたいユーザーとのあつれきも予想され、「ブログ選挙」の試行錯誤が続いている。
電通と共同でインターネットの口コミ情報調査を手掛けるガーラはネットを通じて口伝えに商品を消費者に浸透させる新しいマーケティング事業に乗り出す。ガーラの口コミマーケティング「バイラルプラン」は若者がネットで話題にしやすい題材の映像「バイラルムービー」をネット配信して、ブログ(日記風の簡易サイト)などを通じた口コミ情報を発生させる仕組み。マスメディアを活用した従来型のマスマーケティングが通用しなくなったとされる若年層向けの新手法として売り込む方針だ。
情報サービスのはてな(東京・渋谷、近藤淳也社長)が始めた選挙関連の情報を扱うインターネットサービス「総選挙はてな」が波紋を広げている。11日に始まった同サービスは各政党を株式になぞらえて取引をする「ゲーム」。株式購入数や取引価格に応じた時価総額によって「選挙後の議席数を予測する」と説明している。ただ、人気投票の公表を禁じた公職選挙法に抵触する恐れがあるのではとの疑問がユーザー側から投げかけられ、同社は対応に苦慮している。広報担当者は「顧問弁護士と協議して15日には対応を決める」としている。
日本の家庭の5件に2件はブロードバンド(高速大容量)通信を導入--。総務省が8日発表した2005年3月末のブロードバンド契約数は1951万件で、世帯数から見た普及率は39.1%に達した。1年前の2003年度末時点と比べ、契約数は3割増加した。3カ月ごとの集計としては、1-3月期に初めて光ファイバーによる高速接続(FTTH)契約の増加数がADSL(非対称デジタル加入者線)を上回った。