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韓国サイワールド、日本上陸 初年度売上高は4億円

Yu_1  ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の韓国最大手「サイワールド」が5日、日本でのサービスを開始した。SNSを運営するSKコミュニケーションズ(ソウル)の日本法人は2006年12月末までに200万人の会員を獲得する計画。収益の柱はユーザーのミニホームページを装飾する壁紙やBGM(バック・グラウンド・ミュージック)の販売収入で、初年度に4億円の売上高を見込んでいる。バナー広告は掲載しない方針。広告収入が中心の日本企業とは異なる戦略で、「ミクシィ」など国内の先行SNSを追撃する。

SKコミュニケーションズの兪賢午(ユ・ヒョンオ)社長=写真=は5日、東京都内で記者会見し「最終的には米ヤフーや米グーグルを乗り越えて世界のトップレベルを目指したい。この夢に向かって進むときに日本市場は重要だ」と述べた。同社は韓国のほか、6月には中国でもサービスを開始しており、11月末時点で100万人の会員を獲得している。来年は米国、台湾でもサービスを開始するほか、香港、東南アジア、欧州でもサービスの準備に入る方針だ。

日本ではSKコミュニケーションズの日本法人、日本サイワールド(東京・渋谷)が今夏にベータ版(試作版)のサービスを始めていた。同社の李東炯(イ・ドンヒョン)代表は「実生活をそのままネットに移したゲーム感覚があり、人間の感情に訴えるサービスが既存のSNSとは一線を画する」と強調。見せたい人にだけコンテンツ(情報の内容)を閲覧可能にする「フォルダ別公開管理機能」、スキンと呼ばれる壁紙やBGMを好みに合わせてミニホームページに装備できる機能などが日本の先行SNSに対する優位性だとしている。

SKコミュニケーションズは韓国の携帯電話最大手、SKテレコムのグループ会社。サイワールドは1600万人の会員を獲得しており、韓国では国民の3人に1人が使っているといわれるほど浸透している。自分の「個人メディア」であるミニホームページを演出するために、電子マネーを使って仮想ギフトショップで買い物をする感覚は電子商取引になれた日本のユーザーには理解しやすい面もあり、日本のSNSに影響を与える可能性もある。日本サイワールドはバナー広告の掲載はしないものの、ミニホームページを企業のプロモーション手段として提供するとしており、企業の販促ツールとして活用される場合もありそうだ。

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