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松井証券、楽天グループを非難--システム障害で

「手数料を下げてデイトレーダーが増えた末にシステムダウン。オンライン証券の業を軽く見てもらいたくない」――。松井証券の松井道夫社長は24日、決算発表の記者会見で、楽天証券がシステム障害を頻発させていることに不快感を表明した。同席した九鬼祐一郎専務も楽天グループが野球や放送などへの多角化を志向していることを踏まえて「松井証券は他社を買収して多角化することなく、本業のシステム増強にまい進する」と強調した。企業トップが名指しで同業他社を批判するのは異例。

楽天証券は24日にもシステム障害が発生。同日午前9時過ぎに「ウェブ、モバイル画面からのログインができない状況を確認しており、原因を調査中」とのコメントを同社のサイトに掲載した。同日夕に完全復旧したと発表しているが、原因の詳細は明らかにしていない。同社は「史上最大の作戦」と銘打って手数料改定を計画していたが、8月以降にシステム障害が相次ぎ、計画は延期している。松井証券の九鬼専務は「顧客にしてみれば、史上最悪の作戦になった」と批判している。楽天証券は松井証券側からの批判について「一方的な発言に対してはコメントしない」(楠雄治執行役員)としており静観する構えだ。

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