楽天、動画配信で「オープン」な姿勢を強調
楽天の三木谷浩史社長は9日、決算説明の記者会見で、インターネットを使った動画配信事業について「動画配信の業界構造はどうなるか流動的だ。できるだけオープンな形でやっていきたい。コンテンツ(情報の内容)は囲い込むよりもオープンな形を目指したい」と述べた。同社は昨年、約1100億円を投じてTBSとの関係強化を目指したが、動画配信などの業務提携交渉は難航している。三木谷社長はTBSとの交渉については「発言を差し控えたい」と述べる一方で、「オープン」な姿勢を強調。TBSを囲い込む形での動画配信強化の戦略を修正する考えをにじませた格好だ。
USENとの協業による有料の動画配信事業「ショウタイム」については「枠組みを変えず、USENと協力してやっていく」との方針を示した。「Web2.0」の発想をネットの事業に反映させる取り組みが不十分との指摘に対しては「リテーラーとしての顔からは(取り組みは)十分で、Web2.0からトラフィックを持ってくる仕組みがある。ただ、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やブログは強化が必要だ」との認識を示した。
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