米グーグルが動画広告のインターネット配信事業に参入した。広告主は「コンテンツネットワーク」と呼ばれるグーグルの提携サイト向けに、消費者が閲覧しているサイトのコンテンツ(情報の内容)に関連した動画広告を配信できる。米国、カナダ、日本の3カ国で動画広告事業を展開する。高額なテレビCMを展開できなかった中小の広告主を開拓し、ロングテール型の広告事業を強化する。
22日に創刊6周年を迎えた韓国のインターネット新聞、オーマイニュースが日本に進出する。3月にソフトバンクとの共同出資で日本法人を設立。今夏をメドに日本で市民記者から記事を募集するニュースサイトを開設する。新会社の社長はオーマイニュース側で人選中という。ソフトバンクの出資比率は30%。同社はグループのポータル(玄関)サイトであるヤフーとの連携について現時点で白紙としている。
インターネット小売業最大手の米アマゾン・ドット・コムは年内をメドに書籍の中身を検索できるサービス「サーチ・インサイド・ザ・ブック」を日本で始める。キーワードを含む書籍のページを探し出して、ネットで一部を読めるようになるため、書籍の内容を確認してから購入することができる。来日中のカル・ラーマン上級副社長が28日、パソコンの展示会「WPC EXPO 2005」(主催・日経BP社)の基調講演で明らかにした。
米ケーブルテレビ局のHBOは、非営利のモジラ財団が無料提供するブラウザー「ファイヤーフォックス」を利用し、歴史ドラマの新番組「Rome」のプロモーションを開始した。ユーザーはファイヤーフォックスの「テーマ」機能を使い、古代ローマをテーマにした仕様に自分のブラウザーをカスタマイズすることができる。
米ヤフーは、ブログ、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などの「ソーシャルメディア」の事業を強化するため、Elizabeth Osder氏を8月1日からソーシャルメディア担当のシニアディレクターとして採用した。ソーシャルメディアは指揮系統ではヤフーニュースの傘下となる。同社は05年3月29日に、ブログとSNSを組み合わせた新サービス「ヤフー360」のベータ版を開始し、この分野に力を入れ始めていた。
ニューヨークタイムズは、噂されていた有料サービスの概要を発表した。ニュース部分については無料のままで、社説(Editorial/Op-Ed)を有料サービスとする。このサービスを購読すると、1980年までのアーカイブも無料となる。サービス内容も議論の余地があるが、注目すべきは、新聞購読者が無料でこのサービスを使える点。有料サービスの先輩であるダウ・ジョーンズのWSJ.comは新聞購読者が割引料金を適用されるが、無料ではなかった。