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ヤフー社長、楽天の「戦略」を暗に批判

ヤフーの井上雅博社長は21日、楽天のTBSとの経営統合構想に関連して「今日から株を買えば、明日から何でもできるのか。そうではないと理解している」と述べた。TBS株を大量取得して、共同持ち株会社の設立をTBSに要求している楽天の経営姿勢を暗に非難したものだ。楽天のようなテレビ局の「買収戦略」については「考えていない」と言明した。東京証券取引所で記者団の質問に答えた。

これに先立ち決算発表の記者会見では、テレビ番組のネット配信について「特定のチャンネルではなく、全チャンネルの番組を視聴できる環境にしたい」と語り、特定の放送局との資本提携を目指さない「全方位外交」の方針を強調した。その後、投資家向けの説明会に出席した井上社長は「テレビ局の立場からすれば、(楽天と)独占的な関係を築いてもメリットはない」と指摘。「テレビ局にもメリットがある関係をつくれないと、むしろ、(交渉は)進まない」と語り、楽天の構想が実現困難との見方を示した。

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