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TBSは16日、2006年3月期の連結経常利益が前期比34%減の145億円になる見通しと発表した。テレビのスポット広告収入が当初予想を下回るほか、プロ野球球団、横浜ベイスターズの赤字を埋め合わせる「支援金」が発生するため、売上高や経常利益の当初予想を下方修正した。スポット広告の苦戦については「構造的な問題としてテレビを取り巻く環境が変わっているのか、現場で判断をする検討に入っている」(平本和生常務)としており、対応策を打ち出す方針を示した。
インターネット広告の市場規模は2005年度下期に50%程度の成長率を維持しながら拡大する見通しだ。電通は2005年9月中間期にネット広告の売上高が前年同期比58%増の197億円に達した。博報堂DYホールディングスも前年同期比48%増の62億円となり拡大基調が続いた。両社はそれぞれ「下期も60%は伸びる」(電通の釜井節生取締役)、「下期も同じ傾向が続き、5割弱の伸びになる」(博報堂DYの保科伸夫専務)との見通しを示している。
インターネット企業とメディア企業の覇権争いが相次ぐ2005年。変化のスピードが加速するメディアの未来を考えるヒントとして、「EPIC2014」と題するSF短編映像が昨秋から今春にかけて日本のメディア業界に伝わったことは記憶に新しい。この映像作品に登場する米国のグーグルとアマゾン・ドット・コムの幹部がこのほど相次ぎ来日。両社の戦略が伝わるにつれ、「EPIC」を再検証する必要性も浮かび上がってきた。今春に続いて、再び「グーグルゾン(Googlezon)」の物語を読み解いてみる。
インターネット通販大手のアマゾンジャパン(東京・渋谷)は1日、書籍の中身をネットで検索できるサービスを始めたと正式発表した。講談社、PHP研究所など280社の出版社が協力。キーワードで書籍を検索し、本のタイトルだけでなく、文中にキーワードが含まれている書籍を探して、そのページを閲覧することができる。検索が可能な書籍は13万冊。