芸能人のクチコミ情報を使った擬似株取引ゲーム
オンラインゲーム運営のガイアックスとウェブサイト制作のカリン・パートナーズ(横浜市)は7月をめどに、ブログ(日記風の簡易型ホームページ)に書き込まれる芸能人に関連したクチコミ情報の量の変化を株価の変動に見立てて、擬似的に株取引ができるゲームの新サービスを始める。将来人気が上がる芸能人の「株式」を擬似通貨で購入しておき、人気が上昇すると「株価」が上がりポイントが増える仕組みを用意する。話題になる芸能人の銘柄を予想してポイントを競い合う。
両社が運営する芸能人の情報サイト「芸能証券」は人気俳優や歌手に関する話題を書いているブログを検索し、検索結果の件数の多さを「株価」の高さに見立てて、芸能人の話題性や人気の変動をチェックできる娯楽コンテンツ(情報の内容)を提供している。ブログで話題になることが芸能人の人気の指標になるとしている。
芸能証券サイトで始めるオンラインゲーム「芸証バーチャルトレード(仮称)」は会員制で、参加料は無料。初年度に4万人の会員を集める目標だ。今後、人気が上がりそうな芸能人を予測するほか、好きな俳優の銘柄を選んで、擬似通貨のポイントを使って「株式」を購入することで「株主」の気分を味わえるという。「株価」を下げようと悪評をブログに書き込んでも、話題の量をブログ検索技術で測定するため、話題性がアップした結果、逆に株価は上昇する仕組みだ。
ブログ検索サイトを運営するテクノラティジャパン(東京・渋谷)の技術を導入し、検索結果の件数を測定。ブロガー(ブログの書き手)の間での話題性が下がると「モーニング娘。3000円安」などと株価が下落したことをサイト内の電光掲示板で利用者に知らせる。特定銘柄の株価のチャートを分析しながら、芸能人の話題性の傾向を調べることもできる。
ゲーム参加者が増えて、特定の芸能人を応援するコミュニティーが形成されれば、芸能人のクチコミ情報も増えるため、芸能人を売り込むクチコミマーケティングの効果を測定する手段にもなるという。ガイアックスは2005年7月に名証セントレックスに上場。カリン・パートナーズは05年10月に創業したベンチャー企業。
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