韓国オーマイニュースが「旅行業」構想
韓国のインターネット新聞最大手、オーマイニュース(ソウル市)の呉連鎬(オ・ヨンホ)代表=写真=は31日、東京都内の講演で、旅行業に進出する構想を明らかにした。8月に「オーマイニュース日本版」のサイトを開設し、ネットで記事を投稿する「市民記者」を日本に組織するのを機に、日韓両国の市民記者による交流や相互訪問を促進させる考えを表明。そのうえで「『オーマイニュース』ブランドの旅行業を考えたい」と述べた。
毎日新聞社と駒沢大学グローバル・メディア・スタディーズ学部が主催したシンポジウムで講演した。日本版サイトの展開をめぐっては、4万人の市民記者を集める目標を掲げ、「3年以内に影響力のあるメディアにしたい」と強調。「日韓の市民記者が交流すれば、(市民記者同士が)両国を旅行する機会が生まれる。さらに旅行記を(ネット新聞の)記事にしてもらうこともできる」との見通しを示した。
オーマイニュースは広告収入が売上高の7割を占める。現在は記事と広告の区別を明確にしているが、今後は生活関連の情報を拡充し、広告収入を増やす方針だ。具体的には、サイト内に生活関連情報のガイド役を登場させ、記事に関連した広告を掲載するなどの手法を検討しているという。呉連鎬代表は市民記者らが文章を書くことに強い関心を持っていると指摘。パソコン用のプレゼンテーション資料や文書を作成するノウハウを教えるビジネスマン向けの教育事業などにも意欲を示した。
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