ブログ(日記風の簡易型ホームページ)がコミュニケーションを変える。情報を共有するコミュニティー(共同体)を容易に形成できるブログの普及により、企業と顧客、顧客と顧客のコミュニケーションが活性化。企業はインターネットに顧客中心の共同体を形成し、その一員として顧客と向き合うコミュニケーションの形態を模索する。マスメディアもマスに対する一方的だったコミュニケーションのあり方を根本的に問い直す局面を迎えた。
「JRの脱線は知人が携帯電話に送ってきた写真で知った」――。日経メディアラボは大ニュースの発生がどんな手段で伝わるのかを探るため、兵庫県尼崎市での脱線事故を例にインターネット調査(6月に実施)で情報収集の方法を約千人に聞いてみた。テレビ、新聞、ネットを組み合わせて事故の情報を入手する人が最も多かったが、携帯電話で第一報を知ったという人も少なくなかった。カメラ付き携帯電話の普及に伴い、知人から受信した写真がニュースの第一報だったという人が今後も増える可能性は高い。「グーグルゾン」を読み解く最終回は市民がニュースを発信する時代を検証する。
「グーグルゾン」は莫大な広告収入を想定している。おそらく、広告モデルは現在の検索連動型広告を中心としたものになるだろう。同広告は、安い広告費で ユーザーをウェブサイトへ誘引でき、広告主の裾野を広げた。検索と連動する広告はユーザーの嗜好と合致し、効果が高いと言われている。コンテンツをパーソ ナライズするので、検索連動型広告をそのまま利用できそうだ。米国の調査会社eMarketerは同広告が04年度のオンライン広告全体の42%、総額39億ドル(約4000億円)に達したとしている。
日本の家庭の5件に2件はブロードバンド(高速大容量)通信を導入--。総務省が8日発表した2005年3月末のブロードバンド契約数は1951万件で、世帯数から見た普及率は39.1%に達した。1年前の2003年度末時点と比べ、契約数は3割増加した。3カ月ごとの集計としては、1-3月期に初めて光ファイバーによる高速接続(FTTH)契約の増加数がADSL(非対称デジタル加入者線)を上回った。