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「NHKアーカイブスの開放義務化」論も 慶大DMC

Dmc 慶應義塾大学のメディア研究者らが25日、竹中平蔵総務相の私的懇談会「通信・放送の在り方に関する懇談会」の議論を踏まえて、メディア融合政策について話し合う「緊急産官学オープン・フォーラム」を同大三田キャンパス(東京・港)で開催した。NHKが過去に放送した番組を保管している「NHKアーカイブス」の映像をインターネットで広く国民に公開することを義務付ける提案などについて、行政や産業界からの参加者と研究者が意見交換した。

フォーラムを呼びかけた慶大デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構(DMC)の金正勲助教授は「テレビ番組の多メディア展開が懇談会の目玉の議論」と指摘。映像コンテンツ(情報の内容)の流通促進をめぐる意見を求めた。中村伊知哉スタンフォード日本センター研究所長は「(ネットなどの)二次利用の比率が低いのは(放送局の)やる気がないからだ。NHKにはアーカイブスの開放を義務付けるべきだ」と提言。田中辰雄・慶大助教授も「受信料の支払い義務化とのバーターでアーカイブスを開放する交渉が可能」と支持した。

同フォーラムでは放送のハード(電波送信)とソフト(番組)分離、テレビ番組のIP(インターネットプロトコル)による配信をめぐる著作権問題などについても意見交換をした。慶大の金助教授は「抜本的な改革を目指していた懇談会が最後まで、その姿勢を貫けるのか真価が問われている」と述べ、産官学の意見を集約して、政策提言に結び付ける考えを強調した。

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コメント

以前より、放送局の2次利用に関しては疑問を持っておりました。

映像というものが持つ、広く認知させることができる強い特性と、いつの時代でも大切な情報を伝え教えていくという社会の使命のようなものを考えあわせると、結果的にNHKとこのアーカイブ、そしてネットに行き着くのが今できることの1つと考えています。

子供だちの教育の観点からも、より良い環境を作っていくうえで、是非開放を望んでおります。